ランド (独: Lando)はドイツの競走馬。
主な勝ち鞍は、1993年ドイチェスダービー、1993年・1994年バーデン大賞連覇、1995年ジャパンカップなどドイツ国内外でG1を7勝。1994年・1995年のドイツ年度代表馬。ドイツ馬として史上唯一ジャパンカップを優勝している。
戦績
ランドは父にドイチェスダービー優勝馬アカテナンゴ、母にラウレアをもつ。
1993年のドイチェスダービーではそれまでのレコードタイムを1.6秒短縮し、親子3代ドイチェスダービー制覇の快挙を達成している他、1歳年下の半弟ラローヘも1994年のドイチェスダービーを優勝し兄弟制覇も達成している。ただムラな所があり、同年はバーデン大賞も優勝したものの、G2、G3クラスでもあっさり負けてしまうためこの年のドイツ年度代表馬はモンズーンが受賞している。
古馬となった1994年のバーデン大賞を連覇してドイツ年度代表馬を受賞。1995年にはイタリアのミラノ大賞典を優勝、ドイツ賞では弟のラローヘを2着に下して優勝。秋にはフランスの凱旋門賞4着、アメリカ合衆国のブリーダーズカップ・ターフ12着の後、当時日本でも短期免許を取得していた主戦騎手のマイケル・ロバーツの助言もあって日本のジャパンカップへ参戦した。中央競馬クラシック三冠馬ナリタブライアンが出走していたが、ナリタブライアンは調子を取り戻せず6着に敗退。ランドは粘るタイキブリザードを交わし、ヒシアマゾンの追撃も問題にせず、優勝で引退レースを飾った。同年もドイツ年度代表馬に選出されている。
引退後
引退後は母国ドイツで種牡馬入り。2005年はフランスで供用された。2013年に疝痛による手術を行い成功したが、立ち上がる際に脚に螺旋骨折を発症し安楽死となった。
父系は7代もドイツで活躍馬を輩出したドイツ土着の血統であり、Scalo産駒で孫のLaccarioが2019年のドイチェスダービーを制覇、後継種牡馬入りしている。
主な産駒
- Paolini(イタリア共和国大統領賞、ミラノ大賞、ドバイデューティフリー)
- Epalo(シンガポール航空インターナショナルカップ)
- Intendant(バイエルンツフトレネン)
- Gonbarda(オイロパ賞、ドイツ賞)
- Donaldson(ドイツ賞)
- Prince Flori(バーデン大賞)
- Scalo(オイロパ賞)
競走成績
年度代表馬
- 1994年 - ドイツ年度代表馬部門受賞
- 1995年 - ドイツ年度代表馬部門受賞
血統表
脚注
外部リンク
- Lando - Ihr Ticket um die Welt - (ドイツ語)イットリンゲン牧場 - ランド公式サイト
- Haras d'Etreham - (フランス語)公式サイト。現在種牡馬として供用中。
- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post



