Color of Life』(カラー・オブ・ライフ)は、下野紘の1枚目のミニアルバム。2018年3月14日にポニーキャニオンから発売された。

録音、制作

2016年10月9日にパシフィコ横浜で開催された『下野紘スペシャルステージ「ONE CHANCE」』で制作を発表。「colors」がミニアルバムに収録されることが決まったことから、コンセプトが「カラー」に決定。6つの色をアッパーチューン、ジャズ風ミドルレンジのロックテイストで表現している。各色をテーマに楽曲制作を行ったのではなく、制作された曲のイメージに合う色を当てはめる形で各曲のコンセプトとなる色を曲名に組み込んだ。アルバムタイトルは、収録曲制作時、「人生の色々な場面を切り取った曲」という思いを込めて下野は楽曲制作を行っていた為、下野の中で「人生いろいろ」というワードが印象に残り、そこから「人生の色」をテーマにすることが決まり、「人生の色」を英訳した「Color of Life」に決定した。様々な色を曲名につけ、色々なタイプの曲を制作したため、様々なアーティストとしての下野の可能性を試した実験的な作品となった。

「Black Thunder」は、「REAL3部作」をテーマにし、「リアル-REAL-」、「ONE CHANCE」と同様のコンセプトで制作した、「リアル-REAL-」と「ONE CHANCE」を繋ぐ曲。当初は起用された『ニル・アドミラリの天秤』に寄せた曲を構想していたが、テレビアニメの制作スタッフから「下野の楽曲のまま、作品に少し触れる曲」と依頼された為、ロック曲となった。詞は『ニル・アドミラリの天秤』からイメージされる「天秤」、声優からイメージされる「代役」、「演じる」、「リアル-REAL-」、「ONE CHANCE」を意識したワードが組み込まれている。レコーディングは収録曲の中で最後に行われた。

「Ever Red」は血縁、親子の「血」、レコーディング時に夕焼けの公園をイメージした為、「赤」がタイトルに入った。「Black Thunder」と対比構造にある曲。

「Fellow Yellow」はライブを意識して制作。曲中にクラップをする部分を取り入れている。詞の「いつかぼくらがこの人生に逆襲されてしまわぬよう」というフレーズは下野が好きなテレビアニメ『無責任艦長タイラー』に登場するセリフを意識している。

「Violet Phantom」は下野自身がジャズを聴いていたことから制作された。当初はテーマの「嫉妬」を「怪盗」に見立て、詞を制作していたが、抽象的な表現に変更された。サビ以外のメロディーラインが異なっている為、レコーディング時は苦労した。

「Blue Moon」の作詞は下野が担当。レコーディング当日まで制作を行った。作詞は風呂場や電車の中、テレビを観ている時など、何気ない時間にワードが浮かび、夜に制作を行うことが多かった。当初は「Running High」のカップリング曲「Pleasure」制作時の候補曲であり、その曲をバラードアレンジに変更して制作された。候補曲時のタイトルは「水連花」。

「colors」は2016年10月9日にパシフィコ横浜 国立大ホールで開催された『下野紘スペシャルステージ「ONE CHANCE」』に向けて、歌える曲数を増やすために制作された曲。「colors」を制作したことで、違う方向性のアーティストイメージや曲の表現を楽しめるようになった。

音楽性

リード曲「Black Thunder」はギターのドライブ感が響く攻撃的なロック曲。モチーフは「黒色」。

「Ever Red」はスケール感のあるスタジアムロック曲。テーマは「家族」。親子、家族の大切さを描いている。

「Fellow Yellow」はミディアムテンポのレゲエロック曲。テーマは「休息」であり、肩の力を抜いた応援ソング。人生最後の日に、「人生が楽しかった」、「幸せだった」と思えるような後悔のない生き方をする事、「時には休息を取ることも必要」という思いを込めている。

「Violet Phantom」はファンタジックな世界観を描いたジャズテイストロック。テーマは「嫉妬心」。ストーリー仕立ての構成になっており、「ファントムの正体は自分の中にあるもの」というメッセージを込めている。

「Blue Moon」は通勤、通学で疲れている人に向けた癒し曲。「colors」のテーマは「自由」。「誰かの色に染まるより、自分の色、個性を出していこう」という思いが込められたメッセージソング。

リリース、プロモーション

初のミニアルバム。初回限定盤、きゃにめ限定盤、通常盤の3種リリース。初回限定盤にはリード曲「Black Thunder」のミュージックビデオとジャケットメイキング映像、きゃにめ限定盤にはリード曲「Black Thunder」のミュージックビデオ、スペシャルメイキング(ジャケット&MVメイキング映像)が収録されたDVDが同梱。各盤にブックレットが付属。きゃにめ予約者イベント、アニメイト予約者イベントを2月10日に有楽町朝日ホール、2月17日にマイドームおおさか Fホールで開催。2月17日にYouTubeの「Anime PONY CANYON」でリード曲「Black Thunder」のPVのショートバージョン、コメント動画を配信。

アートワーク

アートワークのコンセプトは「原点回帰」であり、「リアル-REAL-」と同様の革ジャンの衣装を採用している。ブックレットは、黒、白の衣装を基調とし、カラーライトを使用し、アルバムのコンセプトの「色」を表現した。

ミュージック・ビデオ

リード曲「Black Thunder」のミュージック・ビデオは下野のバイクシーン、荒野でのバンド演奏シーン、爆発シーンなどで、ソリッドかつロックな楽曲の世界観を表現した疾走感溢れる映像。楽曲のテーマの「黒」を押し出している。

企画時に爆破シーンが1番に決まり、原点時の革ジャケット=バイクの全体像になった。また、爆破は合成ではなく実際に爆破をしており1発本番だったという。本人的には見るとそれまでの経緯が全て知っているからこそ笑ってしまうという。

ツアー

2018年7月21日から28日まで本作を引っ提げたライブハウスツアー『下野 紘ライヴハウスツアー2018 "Color of Life"』を開催。既存のライブイベントは朗読劇などを織り交ぜた構成となっていたが、本ツアーは初のライブのみの構成となっている。歌手活動を行うにあたり、アーティストとしての姿のみをライブで見せたいという思いを下野が抱いていたため、本ツアーの構成がライブのみとなった。

東京公演の模様を収録したBlu-ray、DVDを12月26日に発売。初回限定版、きゃにめ限定版の計4種リリース。音声特典として東京公演で初披露された「Change+ing」を収録したCDを付属。映像特典としてメイキング映像、各公演の幕間映像、エンディング映像を収録。

「Change+ing」は、「自分らしく生きて行くこと」をテーマにしたロック曲。

Blu-ray Disc、DVD

スタッフ・クレジット

  • Performed by 下野 紘
  • SHIMONO BAND
    • Guitar / Band Master:宮崎京一
    • Guitar:AYUMU
    • Bass:目黒郁也
    • Drums:北村望
    • Manipulator / Percussion:大串友紀
    • Chorus:芳賀政哉
STAGE STAFF
VIDEO STAFF
Blu-ray & DVD STAFF
  • Artwork Director:齊藤拓也(NPC)
  • Artwork Coordinator:大橋雅宏(NPC)
  • Photographer:福岡諒祠(GEKKO)
  • Blu-ray & DVD:Authoring:高松勝則、古川達夫(PCE)
  • Blu-ray & DVD Authoring Coodinator:三日尻匡、安野文左衣(PCE)
  • Release Operator:遠藤義明(PONY CANYON)
PONY CANYON TEAM SHIMONO

批評

CDジャーナルは、「ピュアな少年ボイスでハードなロック歌謡から、バラードまで歌いこなしている」と評した。

収録曲

メディアでの使用

スタッフ・クレジット

楽曲スタッフ

Artwork Staff

  • Art Director:Takuya Saito(NPC)
  • Artwork Coordinator:Tsutomu Soga(NPC)
  • Photographer:Susumu Miyawaki(PROGRESS-M)

Music Video Staff

  • Producer:JAMBOi(KANAMEDO)
  • Production Manager:Kenta Matsuta(KANAMEDO)
  • Director:Hideaki Fukui
  • Director of Photography:Takeshi Muramatsu
  • Lighting Director:Ryohei Watanabe(OFFICE DOING)
  • Special Effects:Kazuaki Sekiyama(Locust)
  • Stunt Director:Hideki Tanabe(TAkAHASHI RACING)
  • Making Director:Taihei Shiino

チャート

出典

参考文献

  • 磯貝綾子『Pick-up Voice』2018年4月号、EMTG株式会社、2018年2月26日。 
  • 遠藤圭子『CoolVoice』VOL.25、主婦と生活社、2018年2月27日。 
  • 原常樹『声優グランプリ』2018年4月号、主婦の友社、2018年3月10日。 
  • 倉田モトキ『声優アニメディア』2018年4月号、学研プラス、2018年3月10日。 
  • 磯貝綾子『アニカン』Vol.192、株式会社エムジーツー、2018年3月13日。 
  • Nozomi Hamada『ボイスアニメージュ』No.37、徳間書店、2018年3月16日。 
  • Nachi Ebisawa『LisOeuf♪』2018.April vol.8、エムオン・エンタテインメント、2018年3月28日。 
  • 花村扶美『声優JUNON』vol.7、主婦と生活社、2018年3月30日。 

外部リンク

  • ポニーキャニオンによる紹介ページ
    • 初回限定盤
    • 通常版

Wallpaper Color of life by Tanaphon on DeviantArt

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Color Of Life on Behance

The Color of Life on Steam

Color of life by kaiminamoto on DeviantArt