バタフライアガマ属 (Leiolepis) とは、アガマ科トゲオアガマ亜科に属するトカゲの1属。9種が属し、このうち4種が単為生殖で繁殖を行う。単為生殖をおこなうトカゲはトカゲ全体の約1%しかいない珍しい性質である。また、雌雄ではっきりと体色が異なる事を特徴としている。種にもよるが、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナムが主な生息地である。
種
バタフライアガマ属の模式種は、1829年に記載されたベトナムバタフライアガマ (Leiolepis guttata) である。記載の年代から言えば1827年のベルバタフライアガマ (Leiolepis belliana) が早いが、バタフライアガマ属に記載されたのは1947年になってからである。分類・和名は中井(2024)を参考。
有性生殖種
- ベルバタフライアガマ Leiolepis belliana - (Hardwicke & Gray, 1827)
- ベトナムバタフライアガマ Leiolepis guttata - Cuvier, 1829
- クジャクバタフライアガマ Leiolepis ocellata - (G. Peters, 1971)
- ペグーバタフライアガマ Leiolepis peguensis - Peters, 1971
- リーブスバタフライアガマ Leiolepis reevesii - (Gray, 1831)
- アカオビバタフライアガマ Leiolepis rubritaeniata - Mertens, 1961
単為生殖種
- ソンクラバタフライアガマ Leiolepis boehmei - Darevsky & Kupriyanova, 1993
- ピーターバタフライアガマ Leiolepis guentherpetersi - Darevsky & Kupriyanova, 1993
- ゴヴァントゥリバタフライアガマ Leiolepis ngovantrii - Grismer & Grismer, 2010
- マレーバタフライアガマ Leiolepis triploida - Peters, 1971
出典
参考文献
- 中井 穂瑞領『ディスカバリー 生き物・再発見 トカゲ大図鑑 イグアナ下目編』、誠文堂新光社、2024年。
関連項目
- トゲオアガマ属




