『醒めた炎』(さめたほのお、原題:Out of the Mist)は、イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド、イリュージョンが1977年に発表した初のスタジオ・アルバム。
背景
イル―ジョンは、1969年にルネッサンスを結成したキース・レルフ(ボーカル、ギター)、ジム・マッカーティ(ドラムス)、ルイス・セナモ(ベース)、ジョン・ホウケン(キーボード)、ジェーン・レルフ(ボーカル)が再結集した編成だった。本格的な活動を開始する前の1976年5月にキース・レルフが事故死したので、ジョン・ナイツブリッジ(ギター)とエディ・マクニール(ドラムス)を迎え、マッカーティはボーカルとギターを担当するようになった。
マッカーティ作「フェイス・オブ・イエスタデイ」は、ルネッサンスの2ndアルバム『幻想のルネッサンス』(1971年)の収録曲を再録音したものである。
反響・評価
本作はアメリカでチャート入りを果たし、1977年7月2日付のBillboard 200で初登場188位となって、最終的には最高163位を記録した。ポール・コリンズはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「ホウケンの豊潤なキーボードとジェーン・レルフの澄み切ったボーカルを主体とした、過去の音作りを再興させている」「ルネッサンスの熱心なファンであれば必携」と評している。
収録曲
特記なき楽曲はジム・マッカーティ作。
- イザドラ "Isadora" – 6:59
- 自由への道 "Roads to Freedom" (Jim McCarty, John Hawken) – 3:55
- ビューティフル・カントリー "Beautiful Country" (J. McCarty, J. Hawken) – 4:22
- ソロ・フライト "Solo Flight" (J. McCarty, J. Hawken) – 4:23
- エヴリホエア・ユー・ゴー "Everywhere You Go" – 3:19
- フェイス・オブ・イエスタデイ "Face of Yesterday" – 5:46
- キャンドルズ・アー・バーニング "Candles Are Burning" – 7:12
参加ミュージシャン
- ジェーン・レルフ - ボーカル
- ジム・マッカーティ - ボーカル、アコースティック・ギター、パーカッション
- ジョン・ナイツブリッジ - エレクトリック・ギター
- ジョン・ホウケン - ピアノ、ローズ・ピアノ、オルガン、メロトロン、シンセサイザー
- ルイス・セナモ - エレクトリックベース
- エディ・マクニール - ドラムス、パーカッション
脚注
外部リンク
- 醒めた炎 - Discogs (発売一覧)




