五野井 郁夫(ごのい いくお、1979年〈昭和54年〉- )は、日本の政治学者。高千穂大学経営学部教授。専門は政治学、国際関係論、民主主義論。父は歴史学者の五野井隆史。

来歴

1979年(昭和54年)東京都出身。「郁夫」という名前は大正デモクラシー期の政治学者である大山郁夫から由来しているという。

2002年(平成14年)に上智大学法学部を卒業し、2010年(平成22年)に東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了する。学位論文は「世界政治と規範変容 重債務貧困国の債務救済における国際規範形成をめぐって」であり、博士(学術)を取得する。

2010年(平成22年)に立教大学法学部助教、2012年(平成24年)に高千穂大学准教授、2016年(平成28年)から同大学教授を務める。また、2010年(平成22年)から2021年(令和3年)3月まで国際基督教大学社会科学研究所で研究員を務めた。

2013年(平成25年)12月2日には、2013ユーキャン新語・流行語大賞トップテンに「ヘイトスピーチ」がランクインしたことで、「その「ことば」に深くかかわった人物」として五野井が顕彰された。2020年(令和2年)より、デモクラシータイムスの「ウィークエンドニュース」や「The Burning Issues」等の番組に出演している。

著書

単著

  • 『「デモ」とは何か ―変貌する直接民主主義―』、NHK出版、2012年

共著・編著

  • 小田川大典・五野井郁夫・高橋良輔編『国際政治哲学』、ナカニシヤ出版、2011年
  • 北田暁大・白井聡・五野井郁夫『リベラル再起動のために』、毎日新聞出版、2016年
  • 栗原彬編『震災前後 ―2000年以降― (ひとびとの精神史 第9巻)』、岩波書店、2016年
  • 東浩紀編『開かれる国家 ―境界なき時代の法と政治―』、KADOKAWA、2015年
  • 山崎望編『奇妙なナショナリズムの時代 ―排外主義に抗して―』、岩波書店、2015年
  • しりあがり寿・日比野克彦・遠藤水城・五野井郁夫『現代アートの本当の楽しみ方―表現の可能性を見つけにいこう (Next Creator Book)』、フィルムアート社、2015年
  • 山崎望・山本圭編『ポスト代表制の政治学 ―デモクラシーの危機に抗して―』、ナカニシヤ出版、2015年
  • サントリー文化財団「震災後の日本に関する研究会」・御厨貴・飯尾潤編『別冊アステイオン 「災後」の文明』、CCCメディアハウス、2014年
  • 上村雄彦編『グローバル協力論入門:地球政治経済論からの接近』、法律文化社、2014年
  • 池田香代子、五野井郁夫『○○○○と日本の「失われた30年」』集英社〈集英社インターナショナル〉、2023年3月24日。ISBN 978-4797674279。 

訳書

  • イェンス・バーテルソン『国家論のクリティーク』、岩波書店、2006年
  • ウィリアム・E・コノリー『プルーラリズム』、岩波書店、2008年

出演

  • デモクラシータイムス(YouTube、不定期)
  • ポリタスTV(YouTube、2020年8月25日)

脚注

注釈

出典

外部リンク

  • 論文一覧(KAKEN)
  • 五野井郁夫 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
  • 五野井郁夫 - researchmap
  • Ikuo Gonoi (@gonoi) - X(旧Twitter)

五野井郁夫の出演時間

語った ジレンマ+

「デモと民主主義」五野井郁夫 高千穂大学准教授 2012.9.6 YouTube

五野井郁夫 SPINEAR (スピナー)

ギャラリー:五野井郁夫× みのミュージック──「ミュージシャンは時代の拡声器であるべきだ」 GQ JAPAN