フランツ・フォン・バイロス(ドイツ語:Franz von Bayros、1866年5月28日 - 1924年4月3日)は、オーストリアの商業芸術家、イラストレーター、画家。デカダン派に属し、エロティックで官能的な作品を多く残した。蔵書票の制作でも知られる。

経歴

バイロスは1866年にオーストリア帝国(現在のクロアチア)ザグレブに生まれる。17歳でウィーン美術アカデミーに入試に合格し入学。すぐにその優雅な社会に溶け込み、ヨハン・シュトラウス2世と交流、彼の継娘と1896年に結婚。翌年ミュンヘンに移り1904年に初の個展を開催し成功する。1904年から1908年の間、パリやイタリアなどを回り研鑽を続ける。

1911年、画集「化粧台物語(Tales at the Dressing Table)」が猥褻罪でミュンヘン警察から告訴される。ウィーンに戻るがなじみを感じず、また第一次世界大戦が勃発しその作品に暗い影を落とす様になる。

1913年に二度目の結婚をする。1921年「神曲」をテーマに水彩画を発表した。「薔薇の画家」「挿絵王」等とも呼ばれた。

バイロスは1924年にウィーンで脳溢血のため他界。

関連項目

  • ロマンの泉美術館

外部リンク

  • バイロス侯爵のデカダンス作品(英語)
  • Dark Art: バイロスギャラリー(英語)
  • Franz von Bayros Gallery and Biography(英語)

脚注


Franz von Bayros

フランツ・フォン・バイロス蔵書票 ExLibris Gerhard Wunderlich (architect, Dresden

Franz von Bayros 024 Stockfotografie Alamy

フランツ・フォン・バイロス y art gallery

フランツ・フォン・バイロス蔵書票 ExLibris Nikolai Kolossvary de Parcucza y art