LAN Manager(LANマネージャー)は、マイクロソフトが販売していた、ネットワークオペレーティングシステムである。

概要

LAN Managerは、マイクロソフトがスリーコム(3COM)と共同で開発した、ネットワークオペレーティングシステムであり、3COMの3 Shareネットワークサーバソフトウェアの後継として設計された。NT LAN Manager (NTLM)との混同に要注意である。

LAN Managerは、ドメインコントローラによるユーザーアカウント管理機能と、ファイルサーバ機能、プリンタサーバ機能を提供した。

LAN Managerサーバ

LAN ManagerサーバはOS/2で稼働した。NetBIOSプロトコル上のServer Message Blockプロトコルを使用した。なお当時のNetWareや後のWindows Serverなどと異なり、LAN Managerはネットワークオペレーティングシステムとはいえ単体販売されたソフトウェアであり、OS(OS/2)から見ればアプリケーション(ミドルウェア)の1つである。

1990年にマイクロソフトは多数の拡張を加えたLAN Manager 2.0を発表した。最終バージョンは2.2で、マイクロソフト版のOS/2 1.31を含んでいた。そして1993年(日本では1994年)の Windows NT Advanced Serverの登場まで、マイクロソフトの戦略的なサーバシステムであり続けた。

Windows NT Serverのドメインコントローラや、Windows 2000サーバ以降のActive Directoryなどは、LAN Managerの後継(バンドル版)である。

LAN Managerクライアント

LAN ManagerクライアントはOS/2向けのほかMS-DOSなどで稼働し、NetBIOSを拡張したNetBEUIの他TCP/IPなどのプロトコルが使え、また、NetWareクライアント機能を追加することもできた。

このLAN Manager Clientのライセンスが興味深い。Windows NT ServerのCD-ROMなどにも収録されており、当時、市場を先行するNetwareに対抗するため、LAN Manager Clientは「無制限インストール」を認められていた。PC-DOSとOS/2向けの英語版はマイクロソフトのFTPサーバ上で現在でも無償公開されている。

LAN Managerは多数のベンダーがライセンスを受けた。

  • 3Com 3 Open
  • HP LAN Manager/X
  • IBM LAN Server (IBMによる拡張版。後のOS/2 Warp Server)
  • Tapestry Torus
  • DEC PATHWORKS (サーバーはLAN Manager for UNIXのOpenVMS版でDECnetをサポート、クライアントはIBM PC/ATをサポート)

脚注


関連項目

  • マイクロソフト
  • OS/2
  • MS-DOS
  • Windows 3.1
  • ネットワークオペレーティングシステム
  • ドメインコントローラ
  • Active Directory
  • NetWare
  • LMハッシュ
  • NT LAN Manager

外部リンク

  • LAN Manager Clients 英語版 公開場所 - マイクロソフトのFTPサーバ

Lan manager

Was ist ein

Managed LAN / WLAN Service Enkom

Lan manager

LAN Manager de Microsoft EcuRed